小学生だからこそ!教材に頼るのではなく人の目で![天王寺の個別指導は学習塾ルート]
2026/09/15
教材があれば、基礎学力は身につくのか?
最近、基礎学力の定着を目的とした教材について考える機会がありました。
「わかる」だけで終わらせず、「自分でできる」状態まで持っていく。
これは、塾で指導するうえでも非常に重要なことです。
ただ、ここで一つ考えておきたいことがあります。
「問題に正解できた=理解している」と、本当に言えるのでしょうか。
例えば算数の問題で、生徒が正しい式を書き、正しい答えを出したとします。
もちろん、それ自体は大切なことです。
しかし、そこで終わらず、
「この数字は何を表しているの?」
「なぜこの式になるの?」
「どうしてこの答えになるの?」
と聞いてみる。
すると、すぐに説明できる子もいれば、答えは合っているのに説明できない子もいます。
後者の場合、その問題について「答えを出せた」ことと、「考え方を理解している」ことは、必ずしも同じではありません。
特に学習に苦手意識のある子の場合、一度解いた問題なら、前回の答えを覚えていて同じ答えを書くこともあります。
そのため、基礎学力の定着を見るのであれば、単純な正答率だけではなく、
「その答えを出した理由を、生徒自身が説明できるか」
というところまで見ておく必要があると思います。
教材は「道具」である
もちろん、教材には大きな価値があります。
必要な問題を体系的に用意し、繰り返し学習できる。
講師による指導のばらつきを抑えたり、学習量を確保したりすることにも役立ちます。
しかし、教材そのものが生徒の理解を確認してくれるわけではありません。
そこには、どうしても**「人が見る」という工程**が必要になります。
生徒が書いた式を見る。
答えを見る。
そして、必要であれば本人に説明してもらう。
その説明を聞いて、
「本当に理解している」
「まだ少し曖昧」
「答えは出せるが、考え方は身についていない」
と判断する。
この判断こそ、教室にいる講師や教室長にしかできない仕事だと思います。
教材に「使われない」こと
教材は非常に便利です。
だからこそ、便利なものほど、使い方には注意が必要です。
教材に書かれている問題を解かせる。
○が増える。
満点になる。
だから「できるようになった」。
それだけで終わってしまえば、教材を使っているのではなく、いつの間にか教材に指導をさせていることになってしまいます。
教材を使って、その子の理解をどこまで深くできるか。
同じ教材を使っていても、生徒の反応を見ながら質問を変え、説明を求め、必要なら別の問題を出す。
そうした一つ一つの判断によって、教材の価値は変わります。
私は、教室長や講師の仕事は、教材を生徒に渡すことではないと思っています。
教材はあくまでツール。
そのツールを使って、
「この子は本当にできるようになったのか?」
を見極め、必要なら次の一手を考える。
そして、教材を作った人が想定していた使い方だけにとどまらず、目の前の生徒に合わせて、その教材の価値をさらに引き出していく。
それが、現場にいる人間の仕事ではないでしょうか。
だからこそ私は、
教材に頼るのではなく、教材を使いこなす。
そして、制作者の意図を理解したうえで、それを越える活用方法を現場から生み出していく。
そんな塾でありたいと思っています。
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