高校受験における志望校と塾の面談の注意点

前回のブログでは、11月に入ると学校の三者面談が本格化し、志望校を決める時期に入るというお話をしました。
この時期は、受験生本人も保護者の方も迷いや不安が多くなるタイミングです。
だからこそ、塾での面談が「納得して受験に向かうための大事な時間」になります。

今回は、その塾面談で特に意識してほしい４つのポイントについてお伝えします。

 

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① 第1希望・第2希望・第3希望を明確に位置づける

まず大切なのは、「志望校を3つの段階で整理すること」です。
第1希望（チャレンジ校）・第2希望（現時点の実力相応校）・第3希望（滑り止め）の3つを、はっきりと位置づけましょう。

この３段階を明確にしておくことで、「もし第1希望が不合格だった場合どうするか？」という話を、前もって家族で共有できます。
また、第2希望や第3希望も「なんとなく決めた学校」ではなく、「ここなら納得できる」という前向きな選択肢にしておくことが重要です。

 

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② 第2希望・第3希望が家族の意向に沿っているかを確認する

面談では、どうしても話題が「第1希望」に集中しがちです。
しかし実際には、第2希望・第3希望の選び方こそ、受験直前期に最も現実的な判断が求められる部分です。

たとえば、「家から通いやすい」「学費面で安心」「校風が合う」といった観点は、学力だけでは測れません。
また、保護者の希望と本人の気持ちがずれていると、受験直前になってモチベーションを保てなくなることもあります。
塾の面談では、志望校名だけでなく、「その学校を選ぶ理由」が家族全体で納得できるかをしっかり確認しましょう。

 

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③ 志望校決定の期限と勉強量のバランスを考える

志望校は、いつまでも迷っていては決められません。
「いつまでに最終決定するか」という期限を決めたうえで、その期間までにどれだけの勉強量を積み上げられるかを、冷静に見通しておくことが大切です。

面談時には、塾側から「ここから○月までにこの単元を完成させましょう」といった具体的な提案があるかもポイントです。
ただ「頑張ろう」ではなく、「期限」と「やるべき量」を明確にしてくれる塾が信頼できます。

 

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④ 残された時間との“トータルバランス”を忘れずに

勉強計画が理想的であっても、現実的に「残された時間」と釣り合っていなければ意味がありません。
どんなに良いカリキュラムでも、1日4回以上授業を詰め込み続けないと終わらないような内容なら、それは明らかに無理があります。

受験生の多くは、1日5〜8時間程度を勉強時間として確保しています。
そのうちおよそ半分が授業、もう半分が自習というバランスが理想的です。
授業だけで詰め込みすぎると「やらされ感」が強くなり、自習の時間に集中できなくなることがあります。
塾の提案が「現実的に回せる計画か？」を、必ず見極めましょう。

これはとても重要なことで、万が一この部分を「やるしかないからやる」や「塾に言われたから」ということで、「無理を重ねる形」で進めた場合、

受験合格後にいわゆる「燃え尽き症候群」になり、高校生活のスタートを著しく損なうこともあり得ます。

 

受験が努力を前提にしていることは間違いありませんが、それは「無理を重ねる形」ではなく「自らのキャパシティを拡大する」形で帰結しなければいけません。

そのためにも追い込み時期となるこの時期の「学習のトータルバランス」は高校生活を左右する経験となります。

 

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納得できないことがあれば、早めの相談を

以上の４点が、塾面談で特に注意してほしい基本的なポイントです。
もちろん、他にも志望校選びで気をつけるべきことはたくさんありますが、まずはこの４つをしっかり押さえておくだけでも、受験への見通しが大きく変わります。

もし、今の面談内容やカリキュラムに少しでも「違和感」や「不安」を感じたら、一度ご相談にいらしてください。
学習塾ルート天王寺では、他塾に通われている方のセカンドオピニオンとしてのご相談も受け付けています。
無理に転塾を勧めることはありません。まずは現状を整理し、保護者様が安心して受験を見守れるようにサポートいたします。